外 反 母 趾

 (1) どんな病気ですか?

  この病気は足の親指が付け根から外側に屈曲し、中足骨が内側に突き出している状態で、見た目には母趾の「くの字状」の変形を言います。 日本人の間でも生活様式の西洋風化や社会生活などの変化によって発生件数も年々増加しています。

   外反母趾の成因には、性差(女性に多い)、扁平足、履物(ハイヒールなど靴幅が狭く、踵の高い靴)、炎症性疾患(慢性関節リウマチ)が主なものとして掲げられます。

 (2) どんな症状ですか?

 初期には靴をはいて歩行中に、母趾の付け根(第一中足趾節関節・MP関節とも言う)を中心に疼痛が出現しますが、靴を脱げば軽快します。

   しかし、変形が進行し素足で立っているだけで疼痛が出現して、母趾MP関節の内側に腫脹、発赤や圧痛などの滑液包炎と呼ばれる炎症症状が加わり、いわゆるバニオン形成が認められます。

 (3) 治療法は?

保存的療法としては、レーザー治療が腫れや痛みに対して大変効果をあげています。  

 その他には:

  靴の選択 : 

  に快適さを与える靴を履くことであり、ポイントとしては先が細くなく、履き心地の良いゆとりのあるもの、ヒールが安定していて垂直に立っているもの、靴のトップが内側に入っている内振れのある靴を選ぶこと、などが重要です。

 装具療法 : 

 
市販の母趾と第二趾の間に挟んで矯正するものや足底挿板などがあります。 

  薬物療法 :

 母趾MP関節の疼痛に対し、局所への湿布、非ステロイド性炎症剤の投与があります。 

  手術的療法は症状が強く、保存的療法が無効の場合に用います。 

  予防法としては、女性ではハイヒールは控えて各自にあった適正な履物を用い、体重の増加に注意し、素足でいる時間を増やすなどが挙げられます。